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第2回中央大学附属学校研究発表会の開催について

DATE : 2018/2/20
 

第2回 中央大学附属学校研究発表会
~ 「何を教えるか」から「何を身につけるか」へ ~

教員主体の授業から、生徒主体の能動的な学びへと、学校教育は大きな転換点を迎えています。そのような中、中央大学の附属学校ではどのような取り組みが行われているのか、この発表会ではその成果を発表します。

卒業論文から理科・社会の研究発表、学校行事に関する発表まで、多種多様な取り組みとその成果を是非ご覧下さい。

日時:2018年2月24日(土)14:30~
会場:中央大学附属中学校・高等学校 視聴覚ホール
プログラム
 14:00~14:30 受付

 14:30~14:35 開会の辞

 14:40~14:55 発表1 浅井 媛乃(中央大学高校3年)

           「日本の人口問題~地方維持の為の方策~」

 14:55~15:10 発表2 松本 朋大(中央大学高校3年)

           「地方創生と里山資本主義に関する考察」
 15:15~15:30 発表3 横打 燿(中央大学杉並高校3年)

           「法は誰のために「在る」のか?」
 15:30~15:45 休憩
 15:50~16:05 発表4 鈴木 日和(中央大学附属高校3年)

           「資金面から見た若者の国際交流~参加者による活動の可能性~」

 16:05~16:20 発表5 加来 祐子(中央大学附属高校3年)

           「ムササビの食性~季節変化と樹葉嗜好性~」

 16:25~16:40 発表6 髙橋 一輝・武田 遼真・中島 光基・湯川 亮太(中央大学附属横浜高校2年)

           「中大横浜初のシンガポール・マレーシア研修旅行~実際に行ったからこそ分かる事~」

 16:40~16:55 発表7 髙橋 一輝・武田 遼真・中島 光基・湯川 亮太(中央大学附属横浜高校2年)

           「中大横浜初のシンガポール・マレーシア研修旅行~みんなで1つの場所に向かって~」

 16:55~17:10 休憩

 17:10~17:55 発表者へのインタビュー、質疑応答

 17:55~18:00 閉会の辞

*プログラムは発表者数により変更になる可能性があります。

 

在校生・卒業生・新入生・保護者・一般の方、どなたでもご参加頂けます。

お申し込み・お問い合わせ:中央大学附属中学校・高等学校のお問い合わせフォームに以下の項目を入力し、送信してください。

・名前(必須)
・メールアドレス(必須)

・「附属学校研究発表会参加希望」と「記入欄」にご記入ください
・学校関係者の方は所属学校・教科を「記入欄」にご記入ください
 各附属在校生・保護者の方は在籍学校名・学年を「記入欄」にご記入ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各校の紹介

 

<中央大学高等学校>
 中大高では、一・二年次に得た様々な分野の知識を活用する場として、三年次に課題探求型の「社会研究」という授業を実施しています。この授業は、国内外の状況や諸問題の存在を理解し、考察することを主眼としています。また、情報の収集と分析、レジュメの作成、発表を年間2回(異なる題材を対象とする)実施し、発表後、発表者以外も自己の考察を含めたレポート作成が課題として課されています。なお、この発表は個別の問題探求ではなく、広範な状況把握と多様な視座からの問題意識の形成を目的とし、その後の大学教育に繋がるような多角的な視点を育成する場と考えております。

 

<中央大学杉並高等学校>
 杉並では、三年次に「論文」という授業を設けています。週二回のこの時間の中で、すべての生徒が卒業論文を執筆していきます。
 この卒業論文執筆に向けて、杉並では一年次からその準備をすすめていきます。そのうちの一つが、本校独自開発の「探求マップ」です。論文を構成する問い、根拠、答えというパートをそれぞれ10枚の付箋に書き、その付箋を類比、対立、因果関係、そして抽象度によって配置し、論理構成を目に見える形にします。それによって思考を練り上げ、新たな発想を促します。
 このような共通のプラットフォームがあるからこそ、生徒同士での活発なグループワークが可能となり、そのためこの卒業論文執筆は、本校が目指す「共育と共創」の大きな柱となっています。

 

<中央大学附属中学校・高等学校>
 附属中高からは、授業を通じて作成した卒業論文と、課外活動の成果をまとめた論文とを発表します。
 1本目は、高校3年次の「表現研究」で執筆した論文です。この授業は論文の書き方を習得することを目標とし、週2時間の授業は本校図書館を拠点として行います。1学期は仮題目を定めて文献調査を開始すると共に、さまざまな課題を通じて論理的文章を書き記す基礎的な技術を学習します。夏休み期間には、実地踏査や文献収集を行い、データや情報を分類・分析します。2学期に入ると、テーマを確定し、論文のアウトラインを作成し、全員がレジュメ・パワーポイントを用いて、15分程度の口頭発表を行います。その上で個別添削指導を経て、完成稿(字数1万字以上)を提出します。中附の学びの集大成となるのがこの卒業論文です。
 2本目は、クラブの研究発表です。生物部では、高尾山と都知事の認可を得て保護・飼育をしているムササビの生態について継続的に調査・研究をしています。「ムササビの食性」の研究は、中高合わせて5年4ヶ月間のデータをまとめ、昨年、日本進化学会の高校生ポスター発表部門で最優秀賞。日本学生科学賞東京都大会高校の部で努力賞を受賞しています。

 

<中央大学附属横浜中学校・高等学校>
 中大横浜が前身の女子校から中央大学の附属校になる過程で、多くの新しい生徒や教員が集まってきました。体育祭や学園祭の形は毎年大きく変化し、その運営において生徒たちの主体性が年々増していきました。新設された行事等もたくさんあり、本年度は高校の研修旅行が国外となりました。
 中大横浜には探究活動や発表を専門に行う授業はなく、生徒たちはこの研究発表会を通じて貴重な経験を得ることができます。昨年第1回で部活動での研究を発表した科学同好会の中3の生徒6名は、高校進学後も同じテーマで研究を続け神奈川県の大会で良い成果を残すことができました。本年度は、高2の生徒4名が国外での研修旅行を通して学んだことを発表します。主体的に対話的に学ぶ力が育まれています。