理数教育とは、理科と数学の授業にとどまりません。数式を証明する力や、自然科学を理解する力。すなわち論理の破綻なく、原因から結果までを解き明かす力は、学問のみならず、社会を生き抜く原動力でもあります。本校の理数教育は、文理の志望にかかわらず、生涯にわたって求められる人間力を育てます。
すべての教科の基礎力となるのは、毎日の授業を受ける姿勢です。鍵となるのはノートの取り方です。理科では実験から考察までのレポートの書き方を、数学ではノートが最高の参考書になるように、ていねいに指導して基礎力を蓄積します。
数学の単元には、関数の変化や空間把握など、イメージしにくい概念があります。そこで、映像やCGなどのビジュアルを駆使して、視覚的に理解しやすい授業を展開します。
物理、生物、化学室には、ドラフトチャンバーやクリーンベンチなど充実した実験装置を配備しています。その理由は、中高時代から科学の本質に触れ、自然に対する驚きや不思議さを発見し、最新の科学を検証する楽しさを知るためです。
質の高い実験をサポートするのは、知識と経験豊富な3人の理科助手です。3人が発行者となっている本校のホームページ上の「理科室だより」でも、実験の様子を公開しています。サイエンスの世界に生きる先輩たちから学ぶことも多いはずです。
生物室に設置されたクリーンベンチとは、細胞や微生物の実験を行うときに、埃や雑菌を防ぐ設備です。化学室のドラフトチャンバーは、有害な気体や揮発性のある物質を取り扱うときに活躍します。充実した実験装置で、多様な実験ができる環境が整っています。