イベント

インターナショナルコース生が美術の校外学習に出かけました

DATE : 2009/10/27
日程:2009年10月27日(火)

中間試験が終わった日の午後、インターナショナルコースの1・2年生が六本木ヒルズ53階にある「森美術館」で開催されている“アイ・ウェイウェイ展-何に因って?”に行きました。
アイ・ウェイウェイ(艾未未)は、素人の私たちにとっては「あの北京オリンピックの鳥の巣の設計者」二人のうちの一人と言えば一番わかりやすいアーティストで、現代中国を代表するクリエーターです。
会場の入口では、彼の作品である中国のクリスタルを使ったとても素敵なシャンデリアが出迎えてくれました。なんのためにこれほど豪華のものを?その意図は?「1トンのお茶」は圧縮した烏龍茶の葉でできた1メートル四方の立方体。その横には「紫檀」でできた立方体。なんのために?また、子供のリュックサックをいくつも繋げてできた巨大な蛇が、天井でうねっていました。これは、何を表わすものなのか?釘を一本も使わず中国の建築技術で組み合わされた古い家の梁。なんと上から見下ろすと、中国大陸になっていることを教わりました。古い材木の中には装飾も付いているものもありました。何を言いたいのか?つい最近まで中国の若者にとって憧れの的だった「フォーエバー」という自転車24台で作った「フォーエバー自転車」という作品。「FOREVER 永久」とフレームに書かれていても、本当に永久?
生徒たちは学年ごとのグループに分かれて、学芸員の方々による説明を受けたり発せられる質問の答えを考えたりしながら、作品を見て回りました。
次の美術の授業では、王先生と生徒たちによる美術鑑賞活動の「ふりかえり」をする予定です。自分が一番気に入った作品についてのキュレーター・トークをします。全部で26点もの艾未未の作品。生徒たちは、作者の考えや表現したかった事にどこまで迫った理解を見せてくれるのでしょうか。それとも、若者らしい感性で、新しい自分なりの解釈を見せてくれるのでしょうか。美術館での作品鑑賞ももちろん楽しかったのですが、生徒たちのふりかえりのプレゼンテーション活動もまた楽しみな学習発表会になるだろうと予想しています。