イベント

水曜朝礼

DATE : 2010/6/23
日程:2010年06月23日(水)

今週の「水曜朝礼」は
 中学2年副担任の藤先生と
 高校1年A組担任の田中嶋先生よりお話がありました。

-藤先生-

おはようございます。
鬱陶しい梅雨模様ですが、雨に因んで傘の話から始めます。
正門近くを朝歩いていたら、面白い傘をもって西洋人風の外国人が歩いていました。
私たちがもはや使用しない日本古来の「蛇の目傘」でした。皆さんが使っている傘は骨部分が金属で、それに合成樹脂が張ってありますが、蛇の目傘は竹が骨で 和紙が張ってあります。持ち運ぶにはちょっと不便な大きさですが、外国の方々はそんな日本の文化が好きなんでしょう。そう考えるとちょっと愉快になりま す。私たちの生活を、外国人は私たちが見るのとは違った風に見ているということです。
 さて、今朝は新渡戸稲造という人が書いた「一日一言」という私が気に入っている本を紹介します。
現在、五千円札に載っているのは明治の代表的日本女性「樋口一葉」ですが、その前はやはり明治の代表的日本人である新渡戸稲造が載っていました。アメリカに行って「武士道」という本を英語で書いて日本を紹介した有名な人です。
私はこの通り年齢はいっているものの、なかなか自分自身をコントロールできるところまでいっていません。疲れたり、体調が悪いとすぐにやる気が減退しま す。不愉快なことがあれば他人にその責を帰してしまいます。要するに自分勝手なわけです。年も年なので、解決するために自分で考え努力はしますが、これは という言葉がみつかりません。それで、時々「一日一言」を読んで自分を戒めているわけです。
三月二十六日はこう書いてあります。試験と言えば、定期のもののみと思へども、定期の試験は試験の中の最も形式的で最も容易きものにて、本試験は、試験さ れているとは思はぬ時に行はるるなり。朝夕の言語行動は皆これ試験。点数を定むるものは万目万耳、あに独り教師の二目二耳のみならんや。
  世の人は皆ことごとく試験官
     われただ一人受験者のみぞ
いまこうやっている私が受験者で皆さんが試験官ということになります。何が試験されているかというと、能力とか学力とか技量というより、どんな人間かが試 験されているということだと思います。みなさんもよくよく考えてみてください。日常生活で自分の欠点をストレートに突かれると、人間なかなか素直に聞けな いところですが、こうやって歌に詠まれるとしみじみ感じいるところです。
では、これで終わります。

-田中嶋先生-

今日、お話しすることは、2つあります。1つ目は部活動についてです。
生徒手帳をよく読むと、生徒は原則として部活動に所属することになっています。知っていましたか?
授業だけで学校生活は物足りないと思います。沢山の部活動があるのですから、是非いずれかの部活動で自分の力を発揮してみてください。特に高校1・2年生 はまだ進路についての準備に余裕があります。そんなときに自分の趣味や特技を見つけてください。将来の進路決定のヒントになるかもしれません。
部活動に入ることで先輩や後輩との接し方を勉強できます。クラスだけでなく学校全体に目を向け、学校生活を豊かにしてください。
2つ目はオープンデーについてです。本日はオープンデーですが、同時に体育館では中学説明会も行われます。生徒の皆さんも私たちも、来校された方に授業を 観ていただく訳ですが、今日の授業を通して日々の生活を見直すチャンスにしてみてはどうでしょうか?授業を受ける姿勢や休み時間の過ごし方、友達同士の言 葉遣い、日頃気にしていないことも今日もう一度見直してみましょう。そして気がついたことがあれば、これをきっかけになおしましょう。私たちも授業の進め 方や準備についてもう一度見直すチャンスだと思います。行事を通して少しずつ向上できるようにしたいものですね。