イベント

水曜朝礼

DATE : 2011/3/8
日程:3月2日

 

「水曜朝礼」では
中学3年副担任の田村先生よりお話がありました。

  ひな祭りについて

 おはようございます。突然ですが、皆さん、明日は何の日でしょう?明日3月3日はひな祭りです。もう皆さんのお家に飾ってあるのではないでしょうか。そんなひな祭りについて色々なことを調べてみたので、今日はひな祭りについてお話したいと思います。

 ひな祭りはどんな行事か知っていますか?ひな祭りは女の子の健やかな成長を祝う行事。おひなさまは赤ちゃんの身に降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる守り神さまです。雛人形には、「人形が身代わりとなり、子供に災厄がふりかかりませんように」「子供が健やかに美しく育ちますように」という家族の温かい思いが込められているのです。
 ひな祭りは別名、桃の節句とも言いますが、なぜひな祭りが「桃」の節句なのかというと,3月3日はちょうど桃の花が咲くころであり,さらに桃の花には昔から邪気を祓う力があると考えられているからです。(桃から生まれた桃太郎が無事に鬼退治できたのも,魔除けとなる桃のおかげかも知れませんね。)また、雛壇が赤い理由も、赤には魔除けの意味があるからです。
 ひな祭りの起源は平安時代です。昔の日本には、人日(じんじつ)・上巳(じょうし)・端午(たんご)・七夕(たなばた)・重陽(ちょうよう)の五つの節句がありました。人日は1月7日の七草がゆの日、上巳は3月3日の桃の節句、端午は5月5日の端午の節句(こどもの日ですね)、七夕は7月7日の七夕祭り、重陽は9月9日の菊の節句のことで、重陽だけは現在なくなっているそうです。この節句という行事が、貴族の間では季節の節目の身の汚れを祓う大切なものでした。
 雛人形を飾る時期は地域や家庭によっても異なりますが、立春(2月4日)頃から2月中旬に飾ります。お雛様は子どもを厄から守ってくれる守り神のような存在なので、節句の前日に慌てて出すことは、「一夜飾り」といわれ、縁起が悪いとされてきました。また、雛人形は遅くとも3月中旬までに片付けた方が良いと言われています。なぜかというと、聞いたことある人も多いかもしれませんが、「仕舞い遅れるとお嫁に行き遅れる」と言い、これは”片づけの出来ない娘はいいお嫁さんになれないよ”という意味で、年長者からの戒めの気持ちがこめられています。

 ひな祭りに飾る人形は、七段飾りの場合、お雛様、お内裏様、三人官女、五人囃子、その下にいるのは右大臣、左大臣、さらにその下にいるのは仕丁(泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸)です。お雛様、お内裏様はそれぞれ皇后、天皇をあらわします。三人官女は皇后様に付いてきた宮中に仕える女官で,真ん中に座っている人は既婚者で、眉なし・お歯黒だそうです。五人囃子から下は天皇の家来たちです。
 ちなみに、雛人形の七段飾りの設定は平安時代の宮中の結婚式なのですが、五人囃子だけなぜか時代が違っています。一般的に、五人囃子は江戸時代の楽器「太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡」を持っているものがほとんど。衣装も江戸時代のものになっています。
 また、ひな人形に添えられるひし餅や雛あられに見られる白・青・桃の3色はそれぞれ、雪の大地(白)・木々の芽吹き(青)・生命(桃)を表しており、この3色のお菓子を食すことで自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できるという意味があります。
 
 ひな人形は、昔はお嫁さんの実家から贈られることが多いようですが、現在では、可愛い子供のためという意味から、両家で折半して買うこともあるそうです。私の場合も、そうでした。私は今年、祖母が亡くなったため、家にひな人形を飾っていませんが、明日は小さいころ、祖母が可愛がってくれた思い出を思い出しながら過ごしたいなと思っています。

 このように、ひな祭りには色々な意味がありましたが、明日のひな祭り、ご家族でお祝いされる人も、特に何もしないという人もいるでしょう。ここにいる皆さんが、今日話したことを少しでも思い出して、いつも以上に楽しいひな祭りを過ごしていただければ良いなと思います。