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水曜朝礼(10月10日)

DATE : 2012/10/11

10月10日の「水曜朝礼」では、中学3年D組担任の高橋秀明先生よりお話がありました。

密度の濃い毎日を過ごしている人はどのような考え、思考パターンをしているのでしょうか?
「いつかは、イチローみたいな選手になりたい」
野球をしている人なら、そう思う人が多いでしょう。どんなスポーツをしている人でも、それぞれ憧れの選手がいると思います。8月にはロンドンオリンピックがありました。夏の全国高校野球大会もありました。
そのような選手になるためには、もちろんたくさんの練習が必要です。しかし、それだけでは一流の選手にはなれないのです。
イチロー選手は今、大リーグはニューヨークヤンキースで活躍をしています。
イチロー選手は、外に出る時には、いつも帽子をかぶっています。また、サングラスをかけています。どうしてイチロー選手は帽子をかぶって、サングラスをかけているのでしょうか?かっこをつけているのでしょうか?
これには訳があります。
川上哲治。赤バットで有名な川上選手は、このようなことを言いました。「ボールが止まって見える」
張本勲。3千本安打を打ち、”安打製造機”とまで言われた張本選手は、このように言いました。「ボールの縫い目が見える」
そして、イチロー選手。「他の選手には速いという球が、僕には、遅いスローボールのように見える」
超一流のバッターは、目が命。イチロー選手はそのことを誰よりも知っています。
だから、いつでも外に出るときには、直射日光から目を守るため、サングラスをかけ、普通の時でも帽子をかぶっています。これは、かっこつけているわけではないのです。
また、室内でもカメラのフラッシュなどから自分の目を守るために、イチロー選手は深々と帽子をかぶり、そして、インタビューを受けていることもあります。
他にも、イチロー選手に関するエピソードがあります。
コーラや炭酸飲料を飲むスポーツ選手がいます。また、その中にはスポーツドリンクを飲む人ももちろん多いです。
しかし、イチロー選手は、決して炭酸飲料を飲みません。体に刺激を与えるものは、体調を崩す原因になるからです。彼が飲むのは、刺激が少ない「ミロ」か「ココア」だそうです。刺激が少ないだけでなく、糖分の補給もできるからです。
彼は、プロ野球選手の中では身体も細いほうです。水分補給一つとっても、細心の注意を払っているのです。体の管理をいつも怠らないのです。
密度の濃い毎日を送っている人はこのような小さなことを積み上げられる人のことではないでしょうか。人からは見えないような所に気を配れる人です。
みなさんも人からは見えない、小さなこと、しかし、とても大事なことを積み上げて毎日を過ごしてほしいと思います。
自分のできること、しなければならないことをまず、頑張ってください。
自分のそのような行動が、更に自分をより高いところへと導いてくれるのです。
自信を持って行動しましょう。それは横柄になり、いばることとは違います。
謙虚になって行動しましょう。それは自信のなさを取りつくろうこととは違います。
意識一つで自分の中身はより密度の高いものになっていくと思います。
頑張ってください。いや、共にがんばっていきましょう。
どうか、今日一日密度の濃い一日を過ごす努力をしてみてください。