皆さんこんにちは。中横陸上部で競歩ブロック長を務めさせていただいている、高校2年の海田 悠貴です。普段応援してくださる皆様や中横陸上部が気になっている方に向けて『競歩』という種目について少し紹介したいと思います。4月からシーズンが始まり大会結果等もどんどんこのブログに掲載していくので是非注目していただけるとありがたいです。
さっそくですが『競歩』について皆さんはどんなイメージがありますか?「クネクネしている」、「マイナーな種目」、「速そう」など様々な意見があると思います。正式競技として記録会や大会の種目の一つになるのは高校生以上なので、小学校で陸上クラブに入っている方や中学校で陸上部に所属している方にもあまり馴染みは無いと思います。高校生のレースは基本的に5kmで冬季のロードレースで数回10kmのレースがあります。
【中横の競歩について】
2025年に東京世界陸上が開催されましたが、皆さんはご覧になりましたか?実は20kmWで7位入賞(日本人1位)の吉川絢斗選手は本校出身の先輩です!吉川選手は東京世界陸上だけでなく、数々の国際大会で活躍されており競歩界で注目を集めています。是非、今後陸上の大会が開催された際には「競歩」にも注目してみてください!現在の中横陸上部でも中学生男女計5名(冬季のロードレースのみ)や高校生は男女計4名が競歩に取り組んでおり、競歩ブロックの士気がどんどん上がっています。競歩の大会は日本各地で行われていて遠征も多く、審判の方や指導者の方とのつながりで外部の練習会等にも沢山参加させていただいております。色んな大会に出てみたい!他校の選手や先輩と親睦を深めたい!という方にもオススメの種目です。
【ルールについて】
競歩には大きく分けて2つのルールがあり、
1つ目:「ベント・ニー」/足が地面についてから胴体の真下に来るまで膝を曲げてはいけない
2つ目:「ロス・オブ・コンタクト」/少なくとも片足は地面についていないといけない
タータン(競技場)でのレースでは5名、ロードでのレースでは一般的に9名の審判員が選手のフォームを見て違反がないかをジャッジしており、選手は違反を続けると「失格」となってしまいます。単にスピード勝負ではなく、フォームの正確さや失格を伴うという点は他の種目にはない特徴だと思います。競技者として歯がゆい思いもありつつ、ルールや戦略の中で頭を使いながら他選手と駆け引きできる点がこの種目の面白さだと考えています。ではルールについてもう少し詳しく説明したいと思います。
【違反・失格について】
審判が選手に対して出す違反は2種類、「注意」と「警告」があります。上記で示した違反に対して違反していると判断した場合、注意(イエローのパドル※図1)を選手の前で提示します。1名の審判につき、ベント・ニーとロス・オブ・コンタクトの「注意」は1回ずつしか出せません。注意を出してもなお、選手に改善が見られない場合「警告」を審判は出すことができます。(★あまりにもフォームが悪い場合、注意を出さずに最初から警告を出すことも可能です。)警告は注意と異なり、パドルが無いため選手本人に直接伝えられることはありません。この警告は違反の種類(ベント・ニーorロス・オブ・コンタクト)問わず、1名の審判は1名の選手に対して一度しか出せません。つまり、警告を出したら審判は以後その選手に関与できなくなるということです。この「警告」が3枚以上たまると「失格」になってしまいます。選手はコースの脇に設置してあるホワイトボードにて、この警告が何枚出されているかを確認できます。(僕はレース中にこれを見て焦ったり、安心したりします……。)当然、審判が警告を出してからホワイトボードに記入されるまで時間差があるため、ゴール後に失格、なんていうこともしばしばあります。
簡単にまとめると、
・違反の提示は注意(イエロー)と警告(レッド)の2種類
・警告(レッド)が3枚以上たまると失格
※ロードレース(10kmなどの長いレース)では3枚でペナルティ(ゴールタイム+1分など)、4枚で失格
《失格の種類》
DQ,K1→ロス・オブ・コンタクトで3名以上がレッドカードを出した
DQ,K2→ベント・ニーで3名以上がレッドカードを出した
DQ,K3→ロス・オブ・コンタクトとベント・ニーで3名以上がレッドカードを出した
DQ,K4→ロス・オブ・コンタクトで競歩主任が単独で失格にした
DQ,K3→ベント・ニーで競歩主任が単独で失格にした
★DQ,K4とDQ,K5については関東大会や全国大会などの大きな大会で適応されるルールで、ラスト1周になるとゴール付近に主任の審判が配置され、それまでの警告回数に関わらず主任審判が警告を出した場合は一発で失格になります。(ラストスパート等の違反防止のため)
→自分は去年この違反で失格になってしまいました…
ルールが少し複雑で長くなりましたが、競技やルールについてはこれくらいにしたいと思います。詳しくは日本陸連のHPやYouTubeの動画等をご確認ください。
【ブロック長 海田について】
最後に僕自身についてお話しさせていただきます。僕は高入生で高校へ入学してから競歩をスタートしました。中学校時代は陸上部と野球部を兼部しており、陸上部では3000mを専門として取り組んでいました。あまり才能もなく、正直県大会に出場できたらラッキーくらいの気持ちでした。そんな軽い気持ちの中、中横陸上部に仮入部させていただいた際に先輩が競歩をしている姿をみたのが転機でした。最初の感想は「えっ、競歩あるの?面白そう」たったこれだけでした。(今考えてみると、こんな想いで競歩の世界に突っ込むのは正しかったか分かりませんが…。)それでも先輩や先生方の熱心な指導のおかげで高1の7月に出た初戦から9分以上タイムを短縮し、今では関東新人戦1位や優秀選手への選出など、中学生の自分は夢にも考えていない結果を出すことができました。高3のラストシーズンではさらに高みを目指して頑張りたいと思っています。競歩は練習次第でいくらでも成長ができる点が強みだと考えていて、探究すればするほど競技が好きになっていきます!4月から入学する生徒の皆さん、中横陸上部が少しでも気になっている皆さん、是非体験に来てください!このブログを読んで少しでも競歩に興味を持っていただけたら嬉しいです。ありがとうございました。
高校2年 海田