本日は班別自主行動中心の内容となり、生徒たちは奈良のホテルから班ごとに出発しました。天候にも恵まれ、午前中から晴れやかな表情をたくさん見ることができました。
奈良公園には多くの班が訪れ、鹿と楽しそうに触れ合う様子が見られました。横浜の学校生活では経験できないことが続いています。





奈良公園以外にも探究テーマによって設定された目的地を訪れた他、訪問地に向けて移動する時間や食事の時間など、生徒にとって大切な瞬間が多く生まれているように感じます。


班別自主行動を終えて、生徒たちは京都の大江能楽堂に集いました。このような舞台を生で鑑賞する機会は貴重で、実演だけでなく狂言や能の説明も聞かせていただきました。
本日の狂言(日本の喜劇)の演目は「附子(ブス)」です。附子とはトリカブトからとった毒素の名前だが、本当は黒砂糖を召使達に食べられたくなかった主人が附子だと嘘をついたという笑い話。わかりやすく演じていただき、客席からも笑い声が絶えない舞台鑑賞となりました。



続いて説明していただいた能(歌舞劇)では、各クラスからの代表生徒5名が能面体験をしました。実際に面を付けると視界が狭くなり、演者はその中で舞を披露していることなど、多くの学びがありました。また、面を見る角度で表情にも変化が見られ、その効果も考えながら演じていることを知り、舞台の奥深さを感じました。
能の演目は「羽衣」でした。天女の衣を持ち帰ろうとした漁師から羽衣を取り戻すために天女が舞を見せることを約束する。そして羽衣を返してもらった天女が喜びの舞をまい、夕刻に下界の人々が幸せになるのを確認ながら昇天する様子を演者が演じていました。狂言とはひと味違う緊張感や、発せられる声の息の長さなど、こちらも能楽堂で鑑賞する体験に大きな意味を感じました。




今夜から宿泊でお世話になる金波樓さんの夕飯は部屋食でした。奈良のホテルでは少人数の部屋でしたが、こちらではルームメイトも多くなり、食事の時間も含めて協力して過ごすことになります。互いのことを思いやり、お世話になる方々に感謝する気持ちを大切にする宿泊行事になればと思います。

明日は京都での班別自主行動となる予定です。本日の経験を活かし、より深い経験を得られることを期待しています。
中学3年学年会